クレチマスの花言葉って?その由来とは?つる植物として人気のワケとは?!

色鮮やかで大ぶりな花と、フェンスなどにクルクルと巻きつく“つる”が印象的なクレマチス。時には品格さえ感じられるクレマチスは、実はキレイなだけではない別の顔が隠されてはいませんか?

花びら、薬、ガーデニング、着物、毒…一見関係なさそうなこれらはクレマチスでつながっています。花言葉にも表れている、多面性のあるクレマチスの秘密をここでご紹介いたします。

いろいろな顔を持つクレマチスの魅力とは

クレマチスはどういう植物?

クレマチス(Clematis)はキンポウゲ科クレマチス属のつる植物です。大輪の花をつけるものが人気で、色は赤、ピンク、白、青、紫、黄など多岐に渡ります。原種だけでも世界に300種あると言われ、何世紀にも渡る交配で現在は2000もの品種があります。品種改良により花が上を向くものだけではなく、横や下を向くものも存在します。また、一重咲き、八重咲き、チューリップ咲きなど花の形も様々で、さらに小ぶりの花をつける品種もあり、非常にバリエーションの多い植物です。園芸でも人気のあり、イングリッシュガーデンでよく見られます。

キレイな花を咲かせるクレマチスですが、実は一般的な花と大きく違うところがあります。皆さんが花びらだと思っている色がついた部分は、実はガクという葉っぱが変化したもので、クレマチスに花びらはありません。同じような花としては、オシロイバナがよく知られています。オシロイバナも花びらに見える部分は実はガクが変化したものです。

つるは非常に堅く丈夫で、昔はロープ代わりに使われていたそうです。

クレマチスの種類と原産国

クレマチスは日本をはじめ、中国、ヨーロッパ、ニュージーランド、アメリカなどが原産の花です。地域ごとに野生種(原種)があり、それぞれ違った特徴を持っています。それらが交配・改良されて、現在のような数多くの品種が生み出されたのですが、実はそこには日本が大きく関わっています。

日本から世界へ、そしてまた日本へ

日本には元々センニンソウやカザグルマと呼ばれるクレマチスが自生していました。中国にはテッセンという自生種がありました。テッセンは16世紀(安土桃山)以前に日本に入ってきており、当時はそのままの姿を楽しんでいたようです。江戸時代に入るとテッセンやカザグルマを園芸改良したものが出てきます。

19世紀に入ると、オランダの医者シーボルトがこれをヨーロッパに持ち帰ります。ここからクレマチスがヨーロッパ中に広がっていきます。20世紀後半からは、イギリスでイギリスの自生種とあわせて品種改良が始まります。それが明治時代になって、『クレマチス』となり、日本に入ってくるのです。まさに逆輸入と言ったところでしょうか。

ヨーロッパには小さい花のクレマチスしかなかったので、アジアの品種との交配で大輪のクレマチスが出来たのだそうです。日本にあった花が、長い時間をかけて海外で品種改良されて、新しい花となり日本に戻ってくるなんて、とてもロマンを感じますね。

クレマチスの名前の由来

花の語源

学名のクレマチスClematisですが、これはギリシア語に由来しています。「つる」や「巻き上げ」という意味の「klema」が語源になっています。やはり、そのつるのイメージが強いようです。

花の世界では、バラが王様と呼ばれていますが、このクレマチスは女王と呼ばれています。特にイギリスでは「つる性植物の女王」と言われています。

和名とその由来

中国から入ってきた『鉄線』と書くテッセンは、そのつるの細さと強さから名前がつきました。また柱に巻きつく姿がまさに鉄線に見えたという理由もあります。

日本に自生しているカザグルマは、上向きに大きく開く花の見た目からその名がつきました。ちなみにカザグルマは準絶滅危惧に指定されています。

つる植物クレマチスの秘密

実は毒草

こんなにキレイな花を咲かせるクレマチスですが、実は毒を持っています。つるの部分や葉や茎の汁に毒があり、触ると皮膚が腫れたりかなりただれてしまったりと危険な毒草なのです。

ガーデニングなど身近なところで見かけるクレマチスですが、取り扱いに気をつけないと、大変な事になってしまうので注意が必要です。

クレマチス柄の着物・浴衣

つると大輪の花が印象的なクレマチスは、昔から着物や浴衣のモチーフとして使われることが多い植物なのですがご存知でしょうか?もちろん帯の柄として使われることもあります。テッセンやカザグルマは古くから日本にあった花ですが、着物の柄にするとモダンで現代的な雰囲気になります。

着物を選ぶときには、描かれている柄の植物が見ごろを迎える前に着るのが良いとされているので、クレマチス柄の着物を着るのは春先から5月頃までがおススメです。花が咲き始めたころには、もうその柄は着ないというのが粋なのだそうです。浴衣の場合は、そもそも夏に着るものですので、気にすることはありません。

着物や浴衣を見るチャンスがあれば、ぜひクレマチス柄を探してみてくださいね。

ガーデニングではつるが大活躍

近年ではイングリッシュガーデンなど、お庭を花や植物でいっぱいにするガーデニングが流行っています。クレマチスはそんなガーデニングで大活躍しています。つるが丈夫でよく延びること、そして花の種類も多く、大輪のクレマチスだと緑によく生えることが理由です。

公園やガーデニングをしているおうちなどで、つる性の植物が絡み合ってアーチ上になっていたり、グリーンカーテンのように使ったり、壁にはわせたりしているのを見たことはありませんか?

これらは、格子状に組んだワイヤーや支柱などに絡ませて形を整えて作り上げていくのですが、このとき、つる植物であるクレマチスがよく活躍してくれます。最近では、家の周りの配水管など見せたくないものの周りに支柱を組んで、クレマチスで囲って隠すことにも使われています。

イングリッシュガーデンでは、つる性のバラと一緒になっていることが多く、バラとともにクレマチスが主役として飾られています。

クレマチスの花言葉

西洋での花言葉

美しい精神(精神の美):mental beauty】

クレマチスは茎は細いのに、大きな花を咲かせます。これは、茎そして花が両方とも堅くしっかりしているので、細い茎でも支えることが出来るのです。そのことから、軸がしっかりしている、芯が通っているという精神的な力強さに例えたことに由来しています。

策略、たくらみ:artifice】

クレマチスには毒があり、かぶれの原因になると先ほどお話しました。この毒を利用していたのが、フランスの浮浪者たち。わざと自分の肌にクレマチス汁を塗り、それでかぶれた肌を行き交う人々に見せて、物乞いをしていたのです。

同じように堅いつるで身体を傷つけることもしていたそうです。傷だらけの姿で同情を引こうとしたのですね。このことから、策略やたくらみという花言葉になりました。フランスではクレマチスのことを『乞食草』とも呼んでいます。

旅人の喜び:Traveler’s joy】

ヨーロッパの風習で、旅行者が止まるホテル(宿)の玄関にクレマチスを飾ることがあるそうです。これは旅行で疲れた人が、快適な安らぎと休息がとれるように、という願いがこめられているそうです。

また、クレマチスにはこんな話もあります。聖母マリアが赤ちゃんのキリストを抱いてエジプトへ向かったときに、一家でクレマチスの茂みで休息をとったというものです。つるを大きく伸ばして出来た日陰で休憩したのでしょうか。

英語でもクレマチスのことをTraveller’s joyと言うことがあるのですが、旅人の喜びという花言葉にはこんな優しい気持ちがこめられています。

日本での花言葉

甘い束縛、縛りつける

クレマチスのつるはとても強く、日本ではテッセン=鉄線という品種が有名です。また外国では、「鬼婆のロープ」「悪魔のより糸」と呼ばれることもあります。このつるの丈夫さから、このような花言葉がつけられました。

高潔

これは、花や茎が堅くしっかりしていて、まさに女王と呼ばれるにぴったりの花の姿からつけられました。

花言葉で分かるクレマチスの魅力

日本でも外国でも花言葉に共通しているのは、その“強さ”と“美しさ”という両面をもっている姿に魅了されているところです。女性がこうありたいと思う姿に似ていませんか?

まとめ

パッと目をひく美しい花と、強靭なつる、しっかりとした茎が特徴のクレマチスをご紹介しました。実は毒があることに驚かれた方も多いのではないでしょうか?花言葉にもある“精神の美”は、内面からでる美しさを表しているようにも思います。ただ見た目がキレイなだけでなく、強く、そしてときには旅人をいたわるような優しさを持ち合わせたクレマチスは、私たちの目指すところかもしれません。

この多面性が魅力で世界中で愛されている、まさに女性的で女王と呼ばれるにふさわしいクレマチス。見つけたら、そっと花言葉を思い出してみてくださいね。

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