匂い袋とはどのように使うもの?幅広い使い方を詳しくご紹介!

普段意識はしていなくとも、私達の生活の中にとても密着している香りのエッセンス。アロマオイルなど直接的なものはもちろんのこと、入浴剤やハンドソープにシャンプーやコンディショナー、香水やハーブティーにコロンにコスメ・・・無意識の中でも私達は香りそのものに癒されていることが多いのです。

そしてそんな香りの効果を手軽に生活に取り入れることができるのが匂い袋。作り方が簡単なこともあってDIYでも人気なんですよ!今回は、そんな匂い袋を効果的に使用する方法やその歴史などを中心にご紹介します。あなただけの世界に1つの匂い袋で、生活に潤いを与えてみませんか?

匂い袋はいつ頃から使われ始めたのか?

古くから伝わる日本の匂い袋

DIYでも扱いやすいほどに、今や日本に深く浸透している匂い袋。サシェやポプリとして見ると欧米からの文化の輸入を感じさせますが、実は日本における匂い袋の歴史はとても古いのです。今から1500年ほど前の奈良時代には、既に現在の匂い袋のルーツとなるアイテムが存在していました。

その頃は香りを楽しむためのツールとしてはもちろんのこと、現代の匂い袋以上に「防虫」としての役割が大きいです。香料を粉末にして詰めて使用していたという文献が残っていて、まさに現在の匂い袋と同じような作りですね。特に衣類や貴重な書物を虫食いから守っていて、置いて使ったり掛けて使ったりしていました。

匂い袋の原型となっている「えび香」

その中でも特に現在の匂い袋と似ている特長となっていたのが、江戸時代にも使われていた「えび香」。同じく香りを楽しみつつ防虫アイテムとして活用されていて、防虫効果の高い白檀や丁子などを中心と下6~7種の香料が調合されたものが主流でした。

源氏物語の時代には既に匂い袋は登場していた!

平安時代の中期に発表された紫式部の歴史的大書である源氏物語。その膨大なストーリーの中のある一節にて、このえび香がキーアイテムとして登場しています。プレイボーイの主人公である光源氏は、ある日容姿のとても醜い末摘花という女性と出会います。

顔も醜ければスタイルも悪く、気も利かなくて俳句の才能も無く、ファッションセンスも皆無。そんな一見良いところの無い末摘花ですが、かつて名家だった時の名残である仕立ての良い上着に、えび香の麗しい香りを焚き付けて羽織っていたのです。

光源氏はその上品な香りが忘れられずに末摘花の元までたどり着き、とうとう面会にまで漕ぎ付けたというエピソードが記されています。紆余曲折ありつつも、最終的に心の美しさを持っている末摘花は光源氏の妻の1人として迎えられ幸せな晩年を過ごします。

没落していくばかりかと思われた末摘花を救うきっかけとなったのが、匂い袋のルーツであるえび香だった、ということです。当時の女性達にとって、香りを纏わせる女性という気品がアドバンテージになっていたことをよく伺わせる一説ですよね!

江戸時代には既に女子のファッションアイテムとして精通していた

そして時は更に流れて江戸時代。当時を生きる女性達の中で、風情のある者のたしなみとして匂い袋が広く流行していたという記述が残っています。当時は「花袋」「浮世袋」と呼ばれていて、1.8センチ×2.6センチのとても小さいものでした。

この大きさは、元々は中国の貴族の女性に愛用されていたものとほとんど同じデザインであり、且つ、現在残っている匂い袋の中では最も古いもの。デザインも巾着の口元に緒が結ばれているなどしていて、その時代の女性のオシャレ心が伝わってくるかのようです。

古くから現代まで受け継がれる匂い袋の文化!

このように、奈良時代、平安時代、江戸時代と時を重ねるごとに少しずつ形を変えて受け継がれてきた匂い袋。現在はポプリやサシェとしても非常に幅広い利用用途が生まれています。当時から引き継がれている防虫・芳香としての用途ももちろん健在。次項ではその効果的な使い方を紹介します!

手紙や衣服などがさり気なく香る…おすすめの匂い袋の使い方

クローゼットの中に入れてみよう!

まずおすすめの使い方は、ズバリクローゼットの中!ただ置いておくだけでも匂い袋の香りがふんわりと衣類を包んで、袖を通す度に良い香りが広がります。「それ何の香り?いいにおい!」と周りにも言ってもらえるかも。

大きいものを作ってぶら下げておくのも良いですが、ハンガーごとに小さな匂い袋を作って1つ1つぶらさげておくのも良いでしょう。見た目も可愛くてインテリアとしてもとても優秀。リボンやレースなどでデコレーションすれば空間コーディネートにも使えちゃいます。

鞄の中に小さなサイズのものを忍び込ませて

いつも使っているカバンの中に、小振りな匂い袋を1つ忍び込ませてみましょう。ハンカチと一緒に内側ポケットに入れておいてもOK。スマホやお財布を取り出すたびにふわりと香りが広がって、通勤の苦労も癒される!

鞄の中に入れるのが抵抗があるのでしたら、家の中で鞄をかけてあるラックに一緒にぶら下げるだけでも香りが染み付きます。忙しい毎日にも負けない柑橘系のフレッシュな香りがおすすめです。

トイレに置けば悪臭防止!

防臭効果のある匂い袋をトイレに置いておけば、芳香剤の代わりとなって空間の香りを綺麗に整えてくれます。トイレの芳香剤や消臭スプレーの香りって、なんだか「イカニモ」な感じがしますよね・・・。ですが匂い袋であればより自然に近いハーブの香りで心地良いですよ。

住んでいる自分が良い気持ちになれるのももちろん1番ですが、お客さんがいらっしゃった時にトイレが良い香りなのはやはり印象が良いです。他所様に感激してもらえるような香り高いトイレを演出しちゃいましょう。

玄関に置いて気持ちの切り替えをフォロー

玄関は、家の中で最も人の動きが多い場所です。ここに置く香りは家のイメージそのものを決めると言っても過言ではありません。仕事や学校で疲れて帰ってきた時に、ホッとできるような優しい香りの匂い袋を置いてみましょう。

「この香りを嗅ぐと家に帰って来た感じがする」というものを用意することで、気持ち的にもオンオフがしやすくなります。逆に玄関を「今から外に出るために気合を入れる場所」として取らえるのであれば、ハツラツとした印象を与える香りを使ってみるのも良いです。

寝室に飾れば安眠効果も!

家の中で自分のプライベートルームが保たれているのであれば、寝室周りに是非安眠効果のある匂い袋を。枕元に置いても良いですし、ベッドの頭上部分にインテリア代わりとして設置するのも良いですね。

いつものベッドタイムが、匂い袋を置いた日から少し特別な時間に。ふんわりと優しく甘い香りに導かれて、より心地良い睡眠の世界に!起きた瞬間に良い香りから1日が始まるというのも素敵ですよ!

手紙や便箋の収納場所にもおすすめ

手紙や封筒、便箋の収納場所にも、コンパクトサイズに匂い袋を一緒に置いてみましょう。このご時勢わざわざペンを取ってお手紙を書くことが減りましたから、数少ない手紙の機会には香りのホスピタリティーも持ってして想いを込めたいものです。

封筒を開けたら便箋と共にフローラルな香りがふんわり!なんてとっても素敵だとは思いませんか?

空気の動きのある場所に置くことで香りが広がりやすくなる!

匂い袋をより効果的に使うポイントは、人や空気の動きがある場所を選んで置いておくこと。オーソドックスにおすすめなのは、ドアノブやカーテン!動かす度に香りが自然と周囲に広がりますので、ナチュラルに鼻まで届いてくれます。

匂い袋の種類別の使い方

和室や客間には白檀がおすすめ

白檀は古くから匂い袋として広く活躍してきた香りでもあります。ほんのりと上品な和風の香りが楽しめると同時に防虫効果も高いです。

畳みのお部屋や客間などの落ち着いた空間には特におすすめ。またご年配の方のプレゼントにおまけとして付けるととても喜ばれるでしょう。クセがあまり無い香りにもなりますので、男性が多い家でも抵抗無く使えます。

クローゼットやタンスにはヒノキチップやペパーミントを

クローゼットに装飾する匂い袋は、香りを漂わせるだけではなく他の場所以上に防虫効果を期待したいですよね!

そんな場所におすすめなのが、アロマオイルとしても名高いペパーミント。ハーブを購入して乾燥させて、細かく砕いて入れてあげればOKです。またヒノキチップをそのまま袋の中に入れるのも良いでしょう。

台所周りにはレモングラスやユーカリ

あまり大きな声では言えませんが…台所周りに突然現れる、あのイヤ~~~なイニシャルG!彼らの忌避効果となるのが、レモングラスやユーカリです。また特に夏は小バエにも効果があるのですから、作らない手は無いですよね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?匂い袋の効果的な使い方やそのコツ、そして匂い袋の歴史を中心にご紹介しました!

時代と共に移り変わる文化の形。匂い袋もその形状や用途を少しずつ変えつつも、日本の女性の癒し&オシャレアイテムとして寄り添い続けているのですね!

巾着などのような入れ物さえあれば、中に何を入れようと自由なのが匂い袋の楽しいところ。ドライフラワーや香水を染み込ませたコットン、フレグランスボールなどを使って、あなただけのオリジナル匂い袋を作ってみましょう!

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